不妊症の定義

不妊は女性の問題と思われがちですが、実は女性不妊と男性不妊が存在します。
これまでは妊娠を望むようになってから、今までは2年以上妊娠しなければ不妊症となってたのですが、2015年に日本産婦人科学会により、この期間が1年以上に短縮される案が発表されました。
1年ということは月に直すと12ヶ月なので、12回しかチャンスがないという事になります。
日本産婦人科学会が今回不妊症の定義について見直しをおこなった理由としては、女性の晩婚化が進んでいる事と、海外の不妊症の定義と合わせ実行されたものだとされています。
海外では、不妊症の定義を「妊娠を望み1年間避妊を行わずに生活しても妊娠しない際」と規定し、尚且つ不妊症とは呼ばずに「子供の出来ない期間」といいます。
そのため、日本と海外では不妊症への考え方や認知度といった様なものが大きく異なっています。
女性不妊について
不妊の原因は約41%が女性のみ、約24%が男性のみ、男性女性ともに不妊原因を有しているのが約24%、原因不明が約11%となっているのです。
女性が原因の不妊には、排卵の問題、卵管の問題、子宮内膜症、子宮頸管の異常、着床障害、抗精子抗体などがあります。
女性が原因の不妊には、排卵の問題、卵管の問題、子宮内膜症、子宮頸管の異常、着床障害、抗精子抗体などがあります。
- ・排卵の問題
- 排卵障害と言われ、排卵障害とは何らかの理由によって排卵がうまくいかないトラブルのことを言います。
- ・卵管の問題
- 運卵巣欠如、癒着・閉塞、卵巣腫瘍・卵巣がんなど、卵巣異常を抱えている場合です。
また、クラミジアなどが原因になることも多く、癒着、閉塞が引き起こされ、精子が卵管膨大部まで辿り着くことが困難になり、妊娠しにくくなってしまいます。 - ・子宮内膜症
- 本来は子宮の中にしかないはずの子宮内膜の組織が、卵巣や卵管など子宮以外の場所にできる病気で、子宮外で剥がれ落ちた子宮内膜が癒着を引き起こしてしまい、卵管などを塞いでしまうのが不妊の原因となると言われています。
- ・子宮頸管の異常
- 子宮の入り口に何らかの問題があって、精子が正常に侵入出来なくなってしまいます。
- ・着床障害
- 体外受精で良質な受精卵を子宮に戻しても、着床ができない状態です。
ホルモンの異常で子宮内膜が充実しない場合と、子宮腔に問題がある場合があります。 - ・抗精子抗体
- 女性が男性の精子を異物とみなし、排除する抗体を、抗精子抗体と呼びます。
本来であれば女性は受精の為に精子を受け入れることができますが、現在、女性に抗精子抗体がなぜ作られるのかについては解明されていません。
男性不妊について
男性が原因の不妊には、射精と精子に問題があると言われています。
下記が主な原因です。
このように、不妊の原因は非常に多岐に渡ります。
不妊の原因は女性だけでなく男性にもあり、そしてこのように多くの原因があります。
子宝に恵まれない場合、女性だけに原因があると考えるのではなく男性自身も相手と一緒に検査を受けることが妊娠への第一歩と言えます。
下記が主な原因です。
- ・射精の問題
- 膣内に男性器を挿入するのに十分な勃起を得られない状態の勃起不全や、膣内に男性器を挿入できても射精できない射精障害。
- ・乏精子症
- 精巣の機能が十分でなくて、精子の量が少ない。
- ・精子無力症
- 膣内に射精された精子が卵子のもとまで辿り着く力が不足している。
- ・精子奇形症
- 精子の形が奇形している。
- ・閉塞性無精子症
- 精管が詰まって精液に精子がいない。
- ・逆行性射精
- 前立腺に障害があって逆向きに射精する。
- ・性路通過障害
- 精子の通り道に障害がある。
- ・原発性無精子症
- 生まれつき精子をつくることができない。
このように、不妊の原因は非常に多岐に渡ります。
不妊の原因は女性だけでなく男性にもあり、そしてこのように多くの原因があります。
子宝に恵まれない場合、女性だけに原因があると考えるのではなく男性自身も相手と一緒に検査を受けることが妊娠への第一歩と言えます。
男性の不妊症の原因
- ・体重管理ができていないまたは体脂肪が標準値よりも高い
- ・運動不足
- ・偏った食事
- ・喫煙者
- ・体系に合っていない下着の着用
- ・窮屈なズボンを身に着けている
- ・サウナなどで常に体温を上昇させている
- ・パソコンや携帯電話など電子関連のものを長時間使用したり体に近づけない
