l 妊娠の仕組みと適齢期

性行為をすることで必ずしも着床し、妊娠できるわけではありません。男女共に妊娠適齢期があります。

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妊娠の仕組み

着床図 妊娠は卵巣で熟成し育った卵子が月に1度排卵時に排出された際に精子と卵子が受精し受精卵となり、受精後卵管を通過した受精卵が子宮内膜に着床することによって「妊娠成立」となります。

この際、多くの方が間違えた認識をしてしまっているようですが「受精」=妊娠ではなく、「着床」=妊娠ということになるということです。

そもそもこの卵子とは卵胞とよばれる細胞一つで、母体の中で胎児として育っている間に一生分の卵胞が育てられ初経を迎えると同時に徐々に排卵以外であっても排出されてしまうため、毎日何十個もの卵子が減少しているともいわれています。

それに対し精子は1日で約5000万個~1億個ほどつくられ、1回の射精によって排出される精子の数はおよそ1億個~4億個とされています。

また、精子の生きられる寿命が3~5日なのに対し卵子の寿命は1日未満とされ非常に短いため、自然妊娠で妊娠に至る確率は極めて低いとされ、例え卵子と精子が受精した場合であったとしても、受精卵が子宮に到達する時間は約2日といわれ排卵~着床し妊娠が成立するまでの期間は約1週間~2週間ともいわれています。

この際妊娠が成立した場合の妊娠周期の数え方は着床からではなく最終月経の開始日となるため、翌月の生理予定日では妊娠2ヶ月となります。

女性の妊娠適齢期

女性の妊娠適齢期 妊娠適齢期とは、妊娠するのに適した年齢のことです。
医学的には女性にとって妊娠可能な時期は、閉経する10年前までとされています。

殆どの女性は50歳前後で閉経する為、妊娠可能な年齢は40歳前後となります。

ただし閉経には個人差があるので、それよりも早くに妊娠できなくなる方もいれば、さらに歳をとっても妊娠できる可能性もゼロとは言えません。
しかし、40代での自然妊娠の確率はとても低くなっていますし、高齢出産になればなるほど、母子ともに危険が伴う確率が上がってしまいます。
妊娠は、卵巣や子宮、卵管といった臓器が健康でる事と卵子の質がよいことの二つがあって成立します。
しかし臓器は加齢によって老化していきます。
ですから年齢と共にどんどん妊娠できにくい状態になっていってしまうのです。
一般的に女性が35歳以上だと高齢出産と言われるようになります。

男性の妊娠適齢期

男性の妊娠適齢期 妊娠適齢期というと、一般的に女性のものと考えられていますが、男性にも実はあるのです。
男性では40代以上で子供を授かったというケースもよく聞きますが、男性ならいくつになっても関係ないというわけではありません。
大きな理由は精子も老化するということです。
精子は卵子とは違い、その都度作られていますが、老化による生殖機能の低下により、精子の生成量の減少や運動量の低下を招いてしまいます。
そうなると、精子は卵子までに辿り着けずに途中で力尽きてしまう可能性が高くなってしまいます。
それが不妊の原因となってしまいます。
では具体的に何歳かというと、35歳を境に、精子の受精能力が低下するという研究結果があります。

男性も女性同様、35歳程度が老化の分岐点と言えるようです。
また、精子は毎日作られていますが、その過程で、遺伝子コードにおいて一定のエラーが起こります。この確率は年齢とともに上がると言われています。
遺伝子コードのエラーとは何かというと、自閉症、発達障害、小児がんなど発症する可能性があるということです。
また、男性の年齢が高くなるほど流産の確率が高まり、20歳の男性の流産リスクを「1」としたら、40歳で1.5倍、50歳では約2倍にもなるそうです。
たとえ女性が20代でも、男性が50代だった場合、流産の確率が2倍になるということです。
このように、男性も女性も、妊娠して、健康な子供を生みたいと思うのなら、年齢を意識した早めの人生計画が必要になってきます。


年代別妊娠確率

年代別妊娠確率 ドイツでおこなわれた研究によって、健康状態に問題のない男女が排卵日前後に性行為をおこなった場合に自然妊娠する確率は半年間で約80%、1年間で約90%という結果出ています。
しかし、体質や食生活、ストレスの感じ方といった生活面、精神状態といったものは人それぞれ違いがあります。
そのため、全ての方に当てはまるものではなく、あくまでも統計のデータとして参考としてお考え下さい。

年代別自然妊娠確率データ
10代 20代 30歳~34歳 35歳~39歳 40歳~44歳 45歳~閉経
25%~30% 25%~30% 25%~30% 18% 5% 1%


1年間避妊なしで性行為を行った妊娠率データ
10代~24歳 25歳~29歳 30歳~34歳 35歳~39歳 40歳~44歳 45歳~49歳 50歳~閉経
86% 78% 63% 52% 36% 5% 0%

実際排卵日前後に性行為をおこなった際に精子と卵子が受精する確率は約80%といわれていますが、受精に成功したとしても着床しなくては『妊娠』とはなりませんが、この時点で着床する確率は約80%の半分以下とされています。
しかし、世界で自然妊娠した女性は65歳といわれているため、妊娠できるからだであれば年齢に関係なく自然妊娠が可能という事がいえます。



40代は高齢出産?

40代は高齢出産? 日本産婦人科学会による定義では『35歳以上』の年齢に達した妊婦による出産を高齢出産として扱っています。
これは35歳を境に妊娠・出産へのリスクが急激に高くなるため、35歳以上で妊娠・出産する方を高齢出産としているのです。
しかし、国際産婦人科連合では、35歳以上の方の『初産婦(※)』または40歳以上の方の『経産婦(★)』を高齢出産としてしています。
国内、国際ともに高齢出産を示す年齢に変わりはありませんが、リスクが高くなった事により流産や早産、難産などの出産時によるものや胎児における先天性による異常といった問題を引き起こしてしまう確立が高くなってしまううえ、母子に対する高血圧、糖尿病、甲状腺疾患、卵巣腫瘍といったような病気に感染してしまう確率も上がってしまう傾向がみられるため35歳~40歳以上の出産は危険をともなう危険性があります。
もちろんこれは起こる可能性を考えた例ですので、35歳以上の妊婦の方すべてに生じる訳ではありませんが、胎児の発育の状態や日々の生活に気を配りながら過ごすようにしましょう。

※初産婦とは初めて出産をおこなう方
★経産婦とは過去に出産の経験がある方



40代以降は流産しやすくなる?

流産を引き起こしてしまう確率
10代~20代 30歳~34歳 35歳~39歳 40歳~44歳 45歳~
10% 10% 25% 40% 50%

流産はおもに胎児に先天性異常や、染色体異常がみられた場合に生命の維持がおこなえない際や母子の体質や女性器官に問題が生じてしまい起こる場合といったような様々な事が原因としてあげられます。
しかし、一般社団法人 日本生殖医学会によるデータによると年を重ねる度に卵子も老化してしまう事によって、流産の確率が高くなってしまうのも残念ながら事実ですが、黄体機能不全、子宮内膜機能不全、高プロラクチン血症といった病気が関連してしまう可能性があるため、年齢に関係なく起こってしまう事があります。
また、日常生活によるストレスや激しい運動などが原因となってしまう場合もありますので、妊娠中はなるべく負担をかけない様に十分に心身をいたわり安静にしましょう。

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